vol.7 自宅でできる、お口のトラブルチェック

監修 白石愛先生
白石愛先生
(歯科衛生士)熊本リハビリテーション病院
歯科・口腔外科
コーディネーター 吉村芳弘先生
(医師)熊本リハビリテーション病院
サルコペニア・低栄養研究センター センター長
みんなでお口を守っていきましょう!

皆さんは、普段から、ご自分のお口の中を鏡などで見たことはありますか?自分の歯が何本あるか、歯ぐきの状態など、日頃からよく観察しておくと、早期発見、早期治療につながります。ご家族のお口の中もしっかり見ながら、みんなでお口を守っていきましょう!

1.歯は何本あるか知っていますか?

1.歯は何本あるか知っていますか?

鏡で見て、是非数えてみてください。見えにくい時は、ライトを当てて明るくすると、お口の中がよく見えます。もしかしたら虫歯や汚れ、詰め物などが外れているところがあるかもしれません。

2.歯ぐきの状態を見てみましょう。

腫れや出血しているところはありませんか?

健康な歯ぐきの色はピンク色です。濃い赤色のところがあったり、他のところと比べて腫れていたり、歯磨きの時に出血する場所があるような時は、歯医者さんで一度診てもらいましょう。

3.歯磨きや、お食事中など、歯が痛いとき、食べにくいことはないですか?

痛い、冷たいものや熱いものがしみる、うずく、お食事がしにくい、などの症状がある時は、そのままにせず歯医者さんで診察を受けましょう。そのままにしておくと症状が悪化する可能性があります。

こんな症状があったら歯医者さんを受診しましょう
コメンテーター 岡田晋吾先生
岡田晋吾先生
(医師)医療法人社団守一会
北美原クリニック

おかえりなさい。在宅医からのエール

外来で診察をしていると、歯の状態が悪くて食事を十分に噛めず痩せてきたと言う方がおられます。また入れ歯が合わなくなって、口のなかに傷ができて痛みがあったり、冷たいものがしみてしまって辛いと言う方も多くおられます。このような状態だともちろん十分に食事を摂れないだけでなく、気分も落ち込んできてしまいます。

歯や歯茎の状態が栄養状態だけでなく、精神状態にも影響を与えるわけです。もし歯や歯茎に少しでも問題があると感じた場合には、できるだけ早く診断・治療を受けることが大切です。

まずは困っていることを家族や訪問看護師さん、ケアマネージャーさんたちに伝えましょう。お家にも歯科医師や歯科衛生士さんが訪問してくれて、丁寧に診察や治療を行ってくれます。最近は地域の歯科医師会に在宅歯科診療の相談窓口が設置されていることが多いです。気軽に相談してみましょう。