vol.8 自宅で簡単、もぐもぐレシピ

監修 嶋津さゆり先生
嶋津さゆり先生
(管理栄養士)熊本リハビリテーション病院
サルコペニア・低栄養研究センター
コーディネーター 吉村芳弘先生
(医師)熊本リハビリテーション病院
サルコペニア・低栄養研究センター センター長

1.「食べる力」に注目したお食事を

1.「食べる力」に注目したお食事を

いつも自然におこなっている「食べる」という行為は、

  • 食べるものを見る→香りを感じる
  • 口に入れる→かみながら飲み込む

と、様々な段階を経て「おいしい!」につながっています。

もしも、食欲がないな、食べたくないなと感じられているのであれば、このどこかに原因があるかもしれません。お一人おひとりの病気やお口の状態に合わせて食事の提案ができる専門職種がいますので、安心して相談してみてください。

2.かたいものが食べにくくても、食事を楽しむコツ

季節の食材を取入れるのもいいですね!
  • 舌の動きを活発にする食材を使う
  • 少しだけ、歯ざわりを感じる食材を使う

→食べる力をアップする訓練になります。

3.もぐもぐレシピのご紹介

ここでは、「かむ」に注目をして、無理なく少しの歯ざわりを楽しんでいただくレシピをご紹介します。

もぐもぐ いろどり豆腐グラタン

コメンテーター 岡田晋吾先生
岡田晋吾先生
(医師)医療法人社団守一会
北美原クリニック

おかえりなさい。在宅医からのエール

噛むと言うことは、食事摂取ではとても大切なことです。我々は小さいころから、当たり前に噛んで食べているので、その大切なことを忘れているかも知れませんね。

高齢になったり、病気で以前のように食べられないようになった場合には、この噛んで味わうと言うことをもう一度確かめてみましょう。お家に帰って、家族みんなで噛んで味わうことを確かめながら食べると楽しいでしょう。歯触りや味についての会話も弾むはずです。そして当たり前のことを確かめながら、食べることで食事も進み元気になっていくはずです。

もし噛む力が弱くなって十分に噛めない状態の場合には、栄養士さんに適したレシピを考えてもらったり、噛む力を強くするリハビリなどを考えてもらいましょう。もちろん歯に問題がある場合には、歯科医師や歯科衛生士さんに調整してもらうことは在宅でも可能です。さあみんなでもぐもぐして元気になりましょう。